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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
コートダジュール、パリ 1997

(4)カンヌ&アンティーブ - 3/5


<カンヌ国際映画祭会場前の手形>

 カンヌ国際映画祭会場前には、有名な俳優や監督の手形がいっぱい。どういう訳か、切り絵による似顔絵を商売にしていたおじさんは手形の上に陣取っている。たぶん、一番良い日陰はそこだからなのか、そのうち、場所をもう少し別の所にずらしていたが、観光客は彼の足にひざまづきながらの手形の見学と相成った。これも個人主義のなせる技か。

 おお、ニキータの監督の手形を発見。ミッキー・マウスの手形もその横に。会場内では、これまでのカンヌ映画祭で着た洋服やら、当時の写真のポスターが所狭しと飾られていた。階段の下では、時間内に移動すべき日本からのツアーおばさん軍団(セリーヌで遭遇したのとは別)が記念撮影。ワー、キャーと。交替交替に一人ずつ。誰も俳優の手形に目をむけず。バスでまた何処かに消えていってしまった。

<カンヌの港と有名なレストランの横の店>

 カンヌの港を散策。マホガニーの綺麗なヨット(クルーザー級、ディンギーではないよ)に痛く感激。神奈川県油壷のシーボニアを思い出す。圧倒的に違うのは、ゴミ箱の取り扱い。緑のふたが、景色にマッチしている。その後、港を半周して、ランチの場所確保のための調査。かなり暑い一日だったので、ブイヤベースの美味しいというガイドブックお薦めのお店はパス。赤いイメージ・カラーがやけに暑さを倍増しそうな気配。結局、外から眺めて一番美味しそうなオマール・エビのフルーツ・サラダのお店(ブイヤの店の隣り)で、白ワインとともにサラダをパクリ。

 外から見て、並びの5〜6軒から自分の目で選んで入ったと言ったら、お店のおばさんとても感激。サービスも良し。どうせ行くならここ勧めますね。たぶん隣の有名になった店よりもかなり価格は安い。ブイヤベースはやっているか、旨いかは知らないけど、隣は宣伝広告が上手とつぶやいていた。

 そうそう、かなり日本人のツアーにはびっくりしているそうだ。なんでもカンヌに来るのは、おばさんだけのグループかおじさんだけのグループが多いとのこと。多いというものじゃなくて、殆どそうだって。もっと夫婦とかカップルで来ないのかしら、或いは小人数で来ればいいのにだって。確かに日本人のおばさんグループには幾度となく遭遇したけど、おじさんのグループも多いのだそうだ。映画関係者なのか?団体でこんな所に何しに来るのかとても不思議だ。


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