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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
コートダジュール、パリ 1997

(6)ニース - 3/5


<ニースのスカンピは結局空振り>

 最後の夜は、ネグレスコにでも行くべぇかと近場のレストランで食事を済ませる。このお店、モナコのラ・ピアッツァの本店にあたる店。近くにニースのラ・ピアッツァもある。でも、隣に同席したモナコ在住のご夫妻、わざわざこの店のピザを食べに来ていた。そんなに旨いのかと、ピザを焼いている職人の所に行って取材敢行。結構イイヤツで釜の近くまで行かせてくれた。なんでもニース一の腕前だそうだよ。

 食事は、スカンピ(手長海老)のグリルを注文したがまたしても空振り。ただの海老を焼いただけではないか。あれほど「スカンピだよな」と確認していたのに。やはりフランスでスカンピは無理だ。諦めよう。この店、結局、食べなかったピザが一番美味しいらしい。次来たら、頼んでみよう。

<文化財保存の精神>

 ホテル近くのここからネグレスコ・ホテルまでは徒歩5分。途中、建設中の建築物を発見。取り壊して、建て直すのだが、ほらごらんの通り。古い外壁は歴史的建造物として保存するのか、しっかり残してある。だから諸外国の建造物は風合いが良いのかわからないが、こういう観光名地では歴史を引き継ぐことが大事なんでしょう。東京駅前の赤レンガのビル(確か丸ビル)だって、安全上の問題云々理由つけていたが、少なくても外壁とか外観だけでも何とかならんのかしら。この文化を見習って、保存する意識を高めるべきと考えさせられた。


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