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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
コートダジュール、パリ 1997

(7)パリ - 2/3


<エアコンの無いホテルの部屋>

 順調にパリに到着。空港はオルリー空港で、パリ市内までそれほどの距離ではない。やや肌寒い。面倒なのでタクシーで移動した。ついたホテルは、アンバサドール。オペラ座側で、移動に便利だから。パリには結構良いプチホテルがあるのだが、今回は遠慮した。ニースでは、高層からの海岸の眺めが良かったのだが、意外と2階のこの部屋も良い。通りに面しており、木漏れ日が差し込んでくるし、ちょっと陰湿な雰囲気がパリだと勝手に解釈。でも、2階よりも上階の眺めの良い部屋も交渉次第と思い、明日の部屋チェンジの交渉権を留保する。なんでも大きな会合があって、部屋が満室とのこと。本当かなぁ。少し融通が利かないのもパリではある。この時は、気づかなかったが、なんとエアコンがない。新築の裏手の方はエアコンがあるものの、小さな中庭に面しているだけ。ジレンマ(トレードオフ関係)が成立していて、結局、面倒なので部屋は移らずじまい。

<サンジェルマン・デプレとダブルフェースのシルバーの時計>

 パリにわざわざ寄ったのは、友人に会うことと、ダブルフェースの時計を買うこと。友人との待ち合わせは、19時30分、凱旋門の側。今は15時。まだ時間あるとさっそく買い物に向かう。なぜ、そう慌てるかというと、本日は土曜日。気の利いたお店は日曜、月曜と続けて休むため、水曜帰国では時間の余裕がないから。

 電話で住所と最寄りの地下鉄駅を確認して出発。サンジェルマン・デプレ通りに面しているとのこと。このあたりは、東京の青山通りみたいなもので、結構好きな場所。有名ブランドはみんな50%引きでしたが、目的の場所までまっしぐら。ありました、ありました。ダブルフェース。日本では10万円から12万円ぐらいなんですよ。それが6万円以下。シルバー・ウォッチなんですよ。そう言えば、香港出張の時に、最強の香港返還グッズだぁあと30万円のダブルフェース(こちらは本当のダブルフェース、時計面が裏表180度回転する)を買たのだが、結局もったいなくて使わずじまい。

 お店の方、古くからこのお店に居る店員らしく、服装の割には少し歳はいっているかも。でもこの笑顔。カメラ向けたら、カメラ目線で決めまくられ、こっちがゲラゲラ笑ってしまった。ファインダー越しのばっちり決まったその顔は、ナイスバディのアラレちゃんそのものでした(失礼)。たぶん、今回の旅で出会ったフランス人の中で、もっともテキパキした人だと思う。英語もばっちしで、そのことを誉めたらなんと、「ん?ニースからパリに来たのよね。ニースは南でのんびりしているから、私達パリっ子とは違うの」だって。でもその言い方も嫌味がないんです。すっかり、ファンになってしまった。また来るね。


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