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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末記 '99#1 ダラスからフロリダへ
永遠なる無駄遣い

(1)いざダラスへ

<ダラス対シカゴ>

 行きのフライトも帰りのフライトもJALを利用。全日空はシカゴを拠点に、日本航空はダラスを南の拠点に米国展開を図っており、どちらもマイレージの優遇を宣伝していたが、ダラスは、AA(アメリカンエア)の本拠地であることからダラスを選択した。

 と言っても、コンファレンスはダラスで行われるのだから、行きは当然直行便の方が楽。シカゴからは更に4時間を必要とし、幾らなんでもシカゴの金融専門家との会合にそれほどの物理的なペナルティも必要なかろうと、ダラスでのミーティングを提案し、了承してもらう。

 しかし、なんですなぁ(いつものように苦言を呈する)。シカゴ、シカゴと全日空は騒ぐけど、それほどフライト中に席を立って、バーカウンターで呑むことはないし、JALの規定では、乱気流に備えて、なるべく座席シートベルトの着用を義務づけている。

 あれで、乱気流で怪我した時には、訴訟とか起こされないのだろうか。

 それと新しいもの好きの海外出張族が殺到し、カウンターが空いていないとか無いのだろうか。カウンターと言えば、JALだって、おにぎりやらカップヌードルを置いているところに、水割りとかカクテル用の各種飲み物を出せば、それなりに対抗できそうなものだが、まだ検討していないようだ。

<ダラスと言えばJFK>

 ダラスはJFK(ケネディ)が暗殺された場所。JFKはキューバ危機の回避を巡り、政府内での会議の緊迫した様子を録音していたのが判明。ゴールデンウィーク中の4月末、NHKで特集が組まれていた。

 しかし、このダラス、どちらかというとJFKのブームが去り、元の静かな町に戻りつつあるというのが印象だ。そうそう、ブームの最中は、韓国がバブルの絶頂期で韓国からの観光客が多かったのか、韓国ハングル文字の看板が目立つ。中国語でもなければ日本語でもない韓国語が幅を効かせていた。

 まぁ、米国人にしてみれば、どれもアジアであり、日本みたいなものかとなるのでしょうが、バブル崩壊後の日本経済の低迷は確かなのだが、それでも寂しいのは、イケイケドンドンの世界を経験したマスターのボヤキかもしれない。

 一方、アメリカがバブルの真っ直中にあるのか、至るところで工事が進行しており、宿泊ホテルも大規模な改装と、新しいイベントホールを建設しているところである。

<時差ボケ対策は無理して寝るべし>

 「ナイスミドル(実は、一部常連さんからそう言われて以来、何かと使わせていただいている)」も年には勝てず、おとなしくチェックイン。これは20代後半の駆け出しの頃、到着後の僅かな時間は観光だ酒場だと機内で無理して仕事をし、時差ボケを体力でカバーしようとして、ホテルで着替えた瞬間に立ち眩みがしてベッドで翌日まで寝ていたという暗い過去の経験に由来するもの(笑い)。

 だから前回のニューヨーク、バミューダー出張でもコメントしたように、初日は無理せず、ホテルのハンバーガーとかを注文してお茶を濁す。


 着いて早々にいつものようにホテルで注文した夕食。ハンバーガーと唐揚げチキン(ホット・チキンウィング)とシーザー・サラダ。このチキン、まずいの一言。

 写真のホットチキン。南部特有の料理の様だが、唐揚げに辛いトマトケチャップとお酢をがんがんかけたようなもの。本当にまずくて、スイスで昨夏食べたチキンが一番と納得する。

 昔食べたナマズ料理やアリゲーター(ワニ)料理はまだゲテモノ系で納得できるのだが、チキンでこの味は日本人には厳しい。


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