インバウンド:千歳空港での中国人観光客騒動

千歳空港が雪のために閉鎖。飛べない航空機に苛立ち、騒動を起こしたとされる中国人観光客。その真相はどこにあるのか。ウェッジの記事から見え隠れする背景。

冬の北海道は、雪による空港(滑走路)閉鎖されてしまう確率は高い。つまり、同じことが繰り返される可能性は高い。

航空会社は格安チケットで乗客を集めているので、自然災害を理由にそれ以上のサービスを提供しない。通常価格のチケットを販売する航空会社は、ここぞとばかりに、サービスの良いことをアピールするため、事情を知らない搭乗客の苛立ちはさらに募る。

何日待っても飛ぶ気配はなく、翌日以降の航空機が優先される。混乱する現場(航空会社の窓口)。搭乗客は、いったん出国審査をしたのだから、立ち入り禁止区域を出て、混雑する真座マづ口に再度並ぶことなどできないと主張する。

事実や背景が解っても釈然としない騒動。繰り返さないためには、知恵を絞るべきであり、沖縄の台風シーズンの「おもてなし」(民間ボランティア)が参考になりそうだ。

 

—————————————————-

 

・ウェッジの記事

C2a2DXAVIAEDDpJ千歳空港で騒いだ中国人搭乗客の真相。

北海道大学の先生がまとめられた記事

→「新千歳空港で暴れた中国人乗客」騒動の真相

 

 

 

 

——————–

・記事の要約(その1)立ち入り禁止区域で居座る

中国人搭乗客が暴れた件。 ウェッジが北大の先生の調査記事を掲載。

まとめますと、①自然災害は、不可考慮だが、台湾系航空会社のサービス良い。②既に出国手続きしていて、もう一度行列には、並びたくなかった。③外に出れば、ミール券もらえたけど、当日有効のみだと嫌だ主張していた。

 

 

————–

・記事の要約(その2)一度、外に出され、再度、長時間並ぶ

④ごね得出来ずに退却。空港内には、既に寝る場所がないとさらにゴネたが、空港警備に「さっさと制限区域から出ないため」と言われ、腹が立った(この時に関係が悪化)。⑤しかたなく、もう一度並ぶ。8時間並んだ。(この時、散々ゴネたものの、特別な対応が得られないとさらに不満が募る)。⑥空港警備、空港職員に、並ばないのは中国人と決めつけられた。各地でのやりたい放題で形成されたイメージ。そして、今回の居座り騒動が次に来られる中国人観光客のイメージを悪くする。(集団でイラつく原因の一つには、春節を前に、家路を急ぎたい農業研修スタッフの一団が居た)

C2a6UWjVQAAWmMm

C2a6UWFUQAEbQ6f

 

 

 

 

 

 

 

—————

・記事の要約(その3)航空会社スタッフ突き飛ばし、警察出動

⑦春秋航空の搭乗客がカウンター上がり騒ぐのを見て、騒げば出発できると思った。(ゴネ方が足りないとの錯覚を招く) ⑧航空会社のスタッフとやりあい、警備員とトラブったのは、3年日本で研修した農村部の女性グループであった。(←記事では、民度が低いから許してやれと言う趣旨にも読み取れるが、甚だ疑問である)。⑨結局、航空会社の日本人スタッフを突き飛ばし、警察が出動する騒動になる。

C2a7tUKUcAEboZx                   C2a7tUNVIAA6xSV

 

 

 

 

 

 

 

—————

・記事の要約(その4)領事館が助けた事実はなく、イメージアップの記事が先行

⑩領事館に電話したが、対応は冷たかった。 ⑪騒動になり、中国総領事館は、イメージアップのため、駆けつけたとの報道展開。(←日本側をバッシングしてたが、事実とは違っていることが記されている)

C2a8lm4VQAAd38X           C2a8lm9VEAMY-GK

 

 

 

 

 

 

—————

・僕の考え(その1)沖縄に学べ

僕の考え 1)中国的ごね得は、日本では出来ないことを示せた。 2)格安航空チケットは、万が一ではフライトでの優先順位が低いことを徹底させ、搭乗客に理解すべき。その上で、各航空会社が努力して、ケアをする。 3)冬の千歳空港は、夏の那覇空港から学ぶべし。空港キャパシティの限界。民間サポーターが自宅に泊めたりの活動を検討すること。

—————

・僕の考え(その2)北海道庁の言動なし

僕の考え4)道庁、知事の動き鈍い。観光立国したいならば、不利益を被った皆さんに、何らかのメッセージを出すべきであろう。次に来た時に使えるクーポンを提示するとか。 吹雪とか欠航等「自然災害リスク」あるならば、プラスに転じる施策を是非検討すべきである。win-win大事ということです。以上

 


NHKスペシャル:14億人の消費革命。

(2017年1月9日)

NHKスペシャル。正月、注目を集めたのは、ネット通販。

14億人の消費革命が特集された。爆発的に拡大するネット通販は、農村の経済を浮上させ、中間層、小型都市を創造するものでもある。

ネットに群がる若者達。大学が増えすぎたため、大卒の30%が職に就けないなか、新たな出口としてネットショップの共同経営を目指すものが急増。その真相に迫る。

 

—————————–

 

・過酷な競争、平均睡眠時間は3時間

産まれたばかりの子を遠く離れた実家に預け、寂しさに涙する妻は、夫を手助けする。一方、疲労困ぱいで故郷に帰る者。数人で夢を追い求め、始めたネット通販は、過酷な生存競争の一面をも映し出す。


 

 

 

———————————–

 

・アリババ

アリババ(CEO,ジャック・マー)は、画期的な支払いシステムを考えだし、偽物や粗悪なサービスを一掃。 さらに、独身の日(毎年の11月11日)での爆買いを誘発した。そして、今、農村(地方)の中間階級化への仕掛けとして、中国政府が注目し、利活用。さらに、機能を拡張し、電子マネーでの決済による信用創造へと進んでいる。

c1slo-2uoai5z8g

 

 

 

 

———————————–

 

・村全体が問屋街

ネットショップを簡単に始めるための問屋街。村全体が問屋になっている。 敗れるもの。夢新たに村に向かうもの。新陳代謝をどう創り出すか。壮大な実験は、続く。