【新国立競技場】相関図に鑑みる落としどころ

 

201306090000流れて来ましたTL、で新国立競技場を巡る人物相関図。

2003年からの人間模様が、今に至っていることが理解されます。

 

 

ただし、物事は、結果論や現在進行形の今からモノ申すのではなく、当時の判断がどうだったか、社会情勢など背景にも意識が行くべきかと。 以下、とりまとめ。2015年7月12日10:00~11:27頃のつぶやき。

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相関図1:

大事なのは、今の時点から見透かすのではなく、当時の思考を見抜くこと

2016年のオリンピック誘致に失敗し、2020年の誘致では、プレゼンの大事さを実感し、派手な競技場に目が向いた

当時の東京都(知事)は、尖閣を都が買い上げる計画など、国と対等に渡り歩いた

 

相関図2:

時系列的には、都知事の黄金リレー(猪瀬氏へのバトン)が落とされ、舛添知事に。

(この時に、ブレインが入れ替わったのか、事務方の強弱)

(政権も民主から自民へ。)アメフト型で、入れ替わったのか。ある程度の継承路線?

民主=コンクリートから人へ
自民=アベノミクス

 

相関図3:アベノミクス的には、内外での経済の活性化だし。久しぶりの経団連との蜜月、ゼネコンの稼げる時に稼ぎたいに同意

なのであとから膨れ上がる⇦資材(円安で輸入高騰)や人件費(マンパワー不足)による

不景気には実績優先だが、景気良くなれば、リスクヘッジ(確実な利益の確保)

 

相関図4:

時系列的に言えば、主たる関係者らは、年を重ね、高齢に。時代がシフトし、パラダイムもシフトするので。100年後にも持ちこたえるものなのか

そうしたアプローチ自体が、陳腐なものなのか。見失っている

あと、役所の矛盾なき意思決定⇦いついかなるときも、間違えないという自負

 

相関図5:それと、図柄の外側。

オリンピックは、文科省だが、建設は国土交通省。

50年前のノウハウでは、引き継ぎが出来ず、試行錯誤で、もう一度作り上げるとき。

水面下で、セクショナリズムを飛び越え、アドバイスあるのか。⇦優秀な官僚ならば、助け舟出してあげて欲しい。

 

相関図6:

もう一つ、描かれてないのが、ゼネコン同士の熾烈な闘い。

それぞれが死闘で、勝ち抜くのが、日本的経営。常に2つのライバル創る。

だが、2005年ぐらいから、入札も透明性確保なので、経済原理(コスト概念)優先になるので、政治的指導が効かなくなった。この辺りの調整(誰。

 

相関図7:

未来予想図で言えば、2020年(より正確に言えば、2019年のラグビー)で留まるのではなく、2030年を見据えたもの。

来るかもしれない=いや、必ず来る首都直下地震との兼ね合い。

新国立競技場のメンテナンスの問題。

年寄りが増え、人口減り、外国人が訪れる東京。

 

相関図8:

創るならば、本物を。こんだけコストかかって。私のデザインではないわって言われたら、もったいない。

造らないなら、更地のまんまで。メインスタジアムを埼玉?とかで、あとは、分散開催

え?東京オリンピックの意義違ってくる?

東京の範囲を拡げたら良いのでは?大首都圏とか

 

相関図9:

3‐11(東日本大震災)で、意気消沈していて、東京オリンピック2020で、良いご褒美

2つの揺れ戻し。東日本大震災で、人と人の繋がりの大切さ、構造物の儚さを目にしたが。建築や建築士に、復興への夢を頂いたのも事実

東京オリンピック2020も、おもてなしや、日本的経営を再度問いかけた

 

相関図10:

あと、「新国立競技場」の話なのか。論点整理必要

①デザインが奇抜過ぎて、反対なのか。いや、このデザインで、勝ち取ったのだし、建たない建築デザインへの日本の総力結集なのか

②高過ぎるコスト。ゼネコンの言い値なのか。どこまで削減出来るのか。それは、デザインに影響か

 

相関図11:

論点整理。

③そもそも、東京オリンピックに反対する人が、半分弱居て、拮抗してた

④アベノミクスに反対する皆さん

⑤いつでも、なんでも反対する皆さん

(こう考えると、暴風圏凄まじい突風)
(もう見切り発進したのか、まだまだ、ギリギリの落とし所があるのか?)

 

相関図12:
2030年を見据えると、東京の、国の、中心のヴィジョンと。

その中での生活、仕事、海外からのお客さま(インバウンド)とかが、絡み合う。

今は、超保守だが、それは、年寄り(団塊世代)が加担するのか、団塊以降がパラダイム転換を引き起こすのか。

あ、あと、カジノ?

 

相関図13:新国立競技場基本設計図(案)PDF資料を眺めますと、VIP室とかあるので。

地下空間が、カジノとか。あと、ホテル?に改装され。

あと、レストランとか??

外の箱と。中のコンテンツと。それらの運営と。全体の収益…。それらを回す事業主体。

 

以上

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(ご参考1:)新国立競技場基本設計図(案)資料2(PDF)http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/yushikishakaigi/20140528_yushikisha5_shiryo2.pdf)

 

(ご参考2:)JSCサイト ︎ http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/

 

 


【ダイエット】筋力アップしないと、寝たきりに

201306031731NHKのあさイチで、無理してダイエットすると筋力落ちるという話があり、ダイエット関連の一連のつぶやき。それをまとめたもの。

後半は、僕のダイエット法。

 

 

あさイチ1:

筋トレ抜きダイエットは、寝たきりの近道。だらだらの犬の散歩や、負荷のないスクワットでは、転倒リスクが増す。筋力量22%未満が寝たきり予備軍。

 

あさイチ2:

筋肉付けるならば、①腹筋、②スクワット、③背筋。

もう一声。妥協するならば、②のスクワットの実施。。後ろに椅子があるイメージで腰を下ろす。ゆっくり降ろす。4秒で腰を下ろし、4秒で上がる。これを10回。(80秒、1日置きで良い)呼吸は止めない(血圧上がる)

 

あさイチ3:

スクワット。手を前に組む。腰を後ろにゆっくり落としながら、膝を曲げる。

①膝がつま先より前にならない。
②声を出す(血圧上がらないチェックのため)
③痛みがある場合、無理しない。

 

あさイチ4:

筋トレ効果は、食事前。タンパク質を取るタイミング。筋トレした5分後のが、2時間後よりも、筋肉付けやすい。

(同じく、腹筋やスクワットやってから、自転車漕ぐ方が、効果的ではある)⇦大変なので、自転車漕いでからになっているし、自転車漕ぐ時間確保も大変な僕 orz…

 

あさいち5:

筋トレ効果。早歩き。全速力(マックス)の7割で歩く。一回の早歩き3分で、5回。長野県松本市の早歩きウォーキング。

肥満、高血圧、高血糖が、2割減る。
乳酸が、負荷の70%程度から増える。活性酸素が生まれにくくなる。
(朝のが効果あるが、夜でも効果ある)

 

あさイチ6:

肩こり解消。テーブルに手をついて、肩幅よりやや広く、腕をついて、腕立て伏せ。

4秒で、押し込み、4秒で戻す。肩甲骨を意識。5~10回。腰は、楽しても構わない。(ストレッチをするイメージなので、テーブルのが良い)

 

あさイチ7:

お尻のたるみ、足のむくみ。手をテーブルにつけて。脚を前に伸ばして、その後、後ろへ。最後に、膝をまげて、すばやく、きゅっっと。しゅっっと。(お尻と太ももの境目を鍛える)

 

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ここから、僕のダイエット方法。2014年3月に始めて。5ヶ月で、10㎏痩せて、2㎏戻して、その後、1年間。2015年7月現在、リバウンドしていない。

176cm、68㌔

 

僕のダイエット1:

大事なのは、時間を確保する。定期的に実施する。そのためには、①簡単に皮下脂肪や筋肉量を計れるデジタル体重計(乗っかるだけ)
②なおかつ、体重計が、小数点以下2桁計れるタイプ(5000円ぐらいからある)③普段の生活に運動を取り入れる(散歩やシャワー前)④早歩きを意識

 

僕のダイエット2:

⑤毎朝、体重計に乗る。(朝食終わって、2時間経過の今ぐらいがベスト)⑥ご飯を半分減らす(淡水化物)⑦甘いものやビールを減らす。⑧食べ過ぎたら、翌日、朝昼兼用にするか、サラダ中心。⑨夜遅くに食べない(〆のラーメン)。⑩血圧計る(無理してダイエットしない)

 

僕のダイエット3:

⑪早歩き+スクワット+糖質半分。⑫痩せてきたら(5キロぐらい、半年経過)、筋力トレーニングをさらに入れる(自転車、ペットボトルに水で、筋力とレーニング)。⑬時々、ご褒美(イタメシで、スパゲティ、ピザなど)。⑭体重計で成果確認。⒛歳の体重がベスト。⑮続ける。(以上)

 

僕のダイエット4:

(僕は、そのやり方で、10㎏痩せて、2㎏戻して、いま、ベスト)⇦20歳の体重だと65〜66㎏ですが、ワインとか飲んでたら、2㎏リバウンド。68㎏

(あまりにダイエットすると、ストイックになり、ストレス溜まるし、集中して考えること出来ない。爪割れる、髪がパサパサに)

 

僕のダイエット5:

(もっとも効果的なのは、糖質制限)⇦意識して、ごはんやパン、甘い野菜(根菜含む)、果物を食べない。

時々、身体が欲して来るので、その時だけご褒美。

あと、外食やパーティーは、別カウントで、まあ、食べちゃう。

これで、劇的に改善。体重だけでなく、血液データも

 

僕のダイエット6:

カロリーではなく、糖質を制限するので、腹にはたまらない。自宅調理での、全体のコストが上がる。

食べる量は気にせず。ただし、慣れるまでの1週間〜2週間は、大変。腹が減り、いらいらする

(あと、糖質制限やりすぎると、将来骨がやわくなるとか、ボケ早いとか言う人います)

 

以上


【自分イノベーション】「ワークスタイル~睡眠時間削り、楽しむ」

66.アランシルベスタイン  働き方をどうするかは、悩ましい問題でもある。

生活のために働く。働き場が自らの興味、好きの方向と合致していたならば、良いが、そうでない場合。

或いは、独立、自らの個性を確立し、デザイン一本、スキルだけで生きていくのは、並大抵のことではない。

最近、イラストレーションを学び始め、伝説的な師匠と語れる機会があり、あれこれつぶやいた。

(僕のTwitterの2015年7月2日、10:26~10:53を取りまとめたもの)

 

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ワークスタイル1:

若手スタッフ。戸惑いながらも、夢を語り、夢を追う

中堅スタッフ1。人の痛みが解り、若手の相談に乗る

(年齢区分ない)

中堅スタッフ2。マンパワー含め、コスト計算が出来る

マネジャー。全体を見渡せる。ある部門や領域を任せられ、利益出せる。損をしない

 

ワークスタイル2:

業種によって、働き方違う。

なので、09:00〜17:00と思い込まない。

24時間の等分の仕方。
家族やパートナーとのペースを合わせる。

自らの年令、歩む速度で、次につなげる投資(インプット)を考える。インプットは、相手に見える形で。訴求力大事。

 

ワークスタイル3:

資格(学歴や偏差値、地頭)がないと相手にされない業種はある。国家試験受けるとか

一方、試験や暗記が苦手で、後から開花するケースもある。なので、諦めず、焦らず。行ける業種、職種、梯子や隠れ扉を探す。聞き出す

そして、年令関係なく、いまでも、若くしての丁稚ある

 

ワークスタイル4:

僕のデザインの師匠の話。(伝説的な方)

ある時、宮沢りえさんの撮影に立ち会った。そしたら、カメラマンさんに、写真ポスターは、どういう場面で使うのかを聞いていた。

駅の横に貼るならば、語るような視線。店の中なら、見つめるような視線で、撮りたいと。

 

ワークスタイル5:

師匠「当時のあの若さで作品に対するこだわり。作品の使い方、対象に目が向いていた」

師匠「スキルは、スキルを際立たせることを360度で貪欲に吸収すべし」

師匠「そのためには、寝不足、ふらふら。でも、楽しい。好きなことだから」「やがて翌日の体力リセット習得」

 

ワークスタイル6:

僕も、そう思う。アイデアのネ申が降りるには、努力。命を削り、自由な時間を奪い、コツコツと積み上げる。

そのご褒美に、ネ申が舞い降りる。そのための環境の整備。先ずは、奪える自由な時間を創り出す。

好きなことと、仕事(生活の糧)の距離が遠ければ、夜中と週末。

 

ワークスタイル7:

好きなことを優先するか、生活の糧が大事かは、人それぞれ。

家族やパートナーが支えてくれることもあるし。時間かけ、中年なってから、高年なってから、スタートすることもできる。

ただし、好きであり続け、準備運動、柔軟運動を欠かせてはならない。

 

ワークスタイル8:

人に認めてもらうには、同じ時間、締め切りが決まっている中でのアウトプットの質を維持する。(量と、質と、仕上げるスピード)⇦それらが、標準化されていて、独特の視点。

それと下剋上。大御所やプロの提案に違う切り口。ただし、斬新すぎると、使う側は、使い辛い。

 

ワークスタイル9:

まとめますと、一斉に早朝勤務(夕かつ)しても、効率的にはならない。

全員が窓口や職場にいなければねらないのか。

効率とはなにか。生活とはなにか。

だらだら延長線上で、惰性で生きない仕組み作りが、とても大事ってことで。

 

ワークスタイル10(補):

(⇩限られた時間で、まとめたもの)その中で、クオリティ維持し、今ある仕事を投げ出し、とりまてめています。

 

➡☝「新幹線放火殺人」www.linsbar.com/e2/?p=1334

(瞬発力と、柔軟性のトレーニング)
(緊急時のメディアトレースも、トレーニング)

(完結にまとめるだけでなく、提案、代替案、ものの見立てが必要)

 


【現代リスク】「新幹線放火殺人」

DVC00211衝撃的な事件が発生した。

1964年に東海道新幹線が開業して以来、無事故だった新幹線。世界に誇る安全な乗り物で、乗客(容疑者)が放火し、本人を含む2名が死亡。火災により、煙を吸うなど、負傷者は26人となった。

 誰かが新幹線車両内で、油や有毒なものをまいて、車両ごとテロを起こす可能性は、以前から指摘されていた。

海外の事件事故例を参考に、乗降口と運転室出入口には、防犯カメラが設置されている。しかし、それらはモニターでの目視であり、運転手以外の車掌は、定員1300名余りに対し、わずか3名。限界がある。

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≪事件事故の概要≫

2015年6月30日、午前11:00に東京駅を出発したのぞみ号が、発車から30分後、小田原駅手前で緊急停止したとの第一報が入ってきた。

やがて、誰かが灯油のようなものを頭からかぶり、火をつけたこと。先頭車両の両側のデッキ付近に男女が別々に倒れていること。両方から点火したなら、テロではないかとの指摘がされている。

テレビは現場からの中継映像に切り替わり、随時入ってくる確認情報をもとに考えられるシナリオを提示する。だが、実際には、車内に乗り合わせている目撃者らの生のつぶやきが、SNSを経由で、よりスピーディーに手元に届く。

現場検証を終え、車両が自走して小田原駅に到着したのが、午後2時50分過ぎ。全乗客らがようやく下車した。メディアへの乗客らの証言により、さらに緊迫した車内の様子が明らかになる。

容疑者のポケットにある運転免許証のコピーから、都内在住の71歳の男性の犯行と判明した。また、残された荷物から、死亡した女性は、伊勢参りに行く途中だったという、横浜市在住の整体師だった。

 

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≪イシュー≫

事故の原因は、今後徐々に明らかにされるが、企業や官庁、個人へのリスクマネジメントにどのような影響が考えられるか。

(1)どうやって防げるのか

今回と似た車両放火事件は2003年、韓国・大邱市の地下鉄で発生している(192人死亡)。欧州では、ロンドンとパリを結ぶ国際高速鉄道「ユーロスター」のトンネル内で、トラック輸送用貨物列車で火災が発生し、その後の列車運行に支障を来した事例がある。JRでは2007年7月から、新型車両「N700系」に防犯カメラの設置をはじめ、各種安全対策訓練も行われているようだ。

しかし、安全とダイヤの正確さを謳う日本の新幹線では、乗車前に荷物検査を実施するとなると、現状のダイヤを維持することは出来ない。

また、全席指定にして事前予約が必要となると、利用者の手間も増える。

何かをやらかそうとする者と、それへの防護策は、いたちごっこの関係にある。結局、リスク回避を徹底することは、マネジメントコストを上昇させるため、その負担は乗客に跳ね返ってくる。

ドア・トゥ・ドアで考えた場合、大都市を中心に、東京~名古屋~大阪間がドル箱であり、インバウンド(外国人観光客)でも、ゴールデンルートと称され、利用頻度は高い。

海外では、「ユーロスター」が空港並みに乗車前に荷物検査を行い、決められた数、大きさの手荷物を越えて持ち込む場合には手数料を取る仕組みになっている。(注1:ユーロスター、手荷物取扱規約の変更)

また、中国では、列車テロへの警戒もあり、荷物のX線検査が行われている(注2:中国での手荷物検査)。大きな荷物を持ち込む乗客は、荷物をベルトコンベアに乗せ、並走する形で、荷物検査を済ませる。(他に、高速鉄道のチケット購入には、各自の身分証の提示が求められる)

 

(2)荷物検査は必要か

事件後に、荷物検査の必要性が議論されている。誰もが、検査は今後必要になると考えるが、検査を行う手間と時間は、利便性と相反する側面を持つ。定員1300人超、最短3分間隔で運行を続けている今の状況で、果たして荷物検査が出来るのか。

少なくとも、発車ベル直前の駆け込み乗車は出来なくなる。

また、荷物を預け、降車駅のターンテーブルでピックアップするなども、事前の荷物管理方法等を考えると現実的ではない。

仮に事前に荷物をスキャンする体制を整備するにも、駅という限られた既存のファシリティの中で、新たな機器の導入は、初期コスト、スペース、さらにはオペレーションコスト(マンパワー)の増大などを含み、様々な困難を伴う。

 

(3)過密ダイヤをどう維持するか

大きな事件事故が発生すると、一時的に移動手段の見直しを行うのが利用者の心理だが、チケット手配やドア・トゥ・ドアでの効率性を考えると、新幹線は便利である。昨今、マイルの導入やLCC(格安航空機)の登場で航空業界も巻き返しを図っているが、駅からのアクセスを含め、トータルで新幹線が飛行機を凌駕する時代になっている。空港は郊外に立地し、街中心部への移動に時間がかかるほか、荷物検査など含め、待ち時間が多く、天候(豪雪や濃霧、台風など)に左右されやすい。

飛行機は、機体の大きさにもよるが、国内線では座席数が100席から多くても500席程度。一方の新幹線は、16両編成で1323席。それも、東京-名古屋-大阪という大動脈で、何らかのアクシデントがあるだけで、振替輸送を含め、半日~1日影響が出る。

この大動脈は、今回のような事件だけでなく、首都直下地震や活火山の噴火・降灰などでも影響を受ける。かつて、東名高速の中央分離帯に、第二の新幹線、あるいは貨物新幹線を造る案が議論され、リニアモーターカーによる代替案なども模索されているが、これらの実現は少し先になる。

もう一つは、バスなどを自動運転にして、高速道路を使う考えだが、現状でも深夜バスを含め、季節や時期により渋滞する。まして、バスの定員が50人とすると、1000人を運ぶには20台。これらが3~5分ごとに走り、大きな駅で乗客を降ろす。無理な話である。

 

(4)不満殺人

今回同様、車内で液体をまいて焼身自殺をした例は、2003年、長野県を走行中のJR中央線で発生している(この時は、ほかの乗客は全員無事)。さらに遡ると、1980年の新宿バス放火事件などがある。

世の中への不満、あるいは自分自身の仕事や生活の躓きでは、本人が命を絶つだけでなく、周りを巻き込むなど、より過激になる。

容疑者は、暫く前に仕事を辞めた(高齢で退職になった?)とも漏れ伝わる。普段はおとなしく、何かをしでかすとは思えない人物像。生活が行き詰ったのか。

一方で、ゴミ屋敷と称する住民もいる。片付かない、片づけられない、余裕のない日常は、誰にも訪れ、どこかで共通する課題がある。

新幹線の先頭車両を、カートを引きながら行きつ戻りつする容疑者の風貌は汚れ、浮浪者にも見えたようだ。

不審者に声がけし、それでも防げない現状。個人情報をどこまで管理し、その言動をどこまで制御しないといけないのか。

被害に遭われた方の、驚きと戸惑い。超高齢社会の新しい課題が浮上したともいえる。

 

(5)輸送会社の改善

のぞみ号の場合、先頭の3車両を自由席にしているのは、グリーン車などがホーム中央の階段口付近に停車し、なるべく改札までの歩く距離を短くするためである。

しかし、運転台に近いことや、運転台への侵入に特別な措置を施していないとする専門家の意見が正しいとするならば、運転台に近い先頭車両を、自由に行き来できる仕組みにすべきかは、要検討となる。

また、どこの車両から入っても、先頭から後尾まで、誰でも自由に行き来できる、かつての汽車時代の名残は一掃させることも検討できよう。

チケット購入時の身分証の提示や、顔写真とチケット購入者の一致、デッキなどで、不審荷物の確認、あるいは荷物を車両内に持ち込めないよう車両の下半分に納める(長距離/空港バス方式)など、若干の改良などにより、徐々に改善が可能だ。

数年に一度のランダムな出来事なのか、いったん発生したら、模倣犯が登場するのか。東京オリンピック2020年の本番、あるいはインバウンド(外国人観光客の誘致)に向け、再検討が求められる。

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<参考サイト>

注1:ユーロスター、手荷物取扱規約の変更(ヨーロッパ鉄道旅行ガイドサイト)

http://www.railguide.jp/news/2014/01/post-69.php

 

注2:中国での手荷物検査(エイビーロードサイト)

http://www.ab-road.net/asia/china/beijing/guide/traffic/08388.html