【書籍】「腐る経済」

 

1。腐る経済。

「腐る経済」 渡邊格 講談社 2013年9月24日第1刷発行、2014年11月6日第7刷発行 1600円(税別)

 

「腐る」というキーワードに反応して購入。

書籍と対話しながら、自分の仕事や専門性へと置き換えて読み終えた。

一気読み。かなりお勧め。

 

 

 

著者は、23歳の時に、学者の父とハンガリーへ。

そこで農業と出会い、帰国後に医学部と農学部を受験し、

千葉大の農学部へ。卒業時には、30歳。

農業関連の「会社」=有機農産物の卸し販売会社に就職するも、マルクスの搾取が嫌で、

パン工房を目指す。妻は、その「会社」に居た時の同期でもある。

4年間、パン屋さんで修業し、千葉にお店を36歳で開業するも、東日本大震災で、移住。

岡山の山奥(2時間かかる)へ。

そこには、水と酵母と、それらを育む「地域の仕組み」があった…。

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著書の中で、酵母菌の拾い方を書き記されていたが、

僕もこの本から、様々な「麹」を拾い、培養中。

全てにアグリーではないが、田舎生活の一つの処方箋ではあり、押しつけがましくない。

自らがリスクテークし、手に職がある意味では、具体的な「山」の登り方を記している。

そんじょそこらの評論家先生達の「いつまで東京に居るの?」「田舎ってイイよねぇ」的な煽りとは違う。

そういえば、僕が造った「シンクタンク」もブティック型だし、同志が集い、規模を拡張せずに

原材料に見合った価格で、商品「ナレッジ」を提供。相通じるものがある。


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